「湯気と共に去りぬ」




 高田さんはとてもカワイイ。


 色白で、笑うとちょっと困った顔になるのも
 いい。

 いつもスカートをはいているのもいい。


 頑張って授業で隣の席に座る。
 偶然を装い、帰りの電車に一緒に乗る。

 しかし何を話したらよいのか分らなくて困
 る。

 高田さんは野菜だと何が一番好き?

 ズッキーニかなぁ、高田さんは小さい声で
 言った。


 ズッキーニって何だ、知らない。


 うん、あれウマイよね。
 特に天ぷらがウマイ。


 慌てて電車を降りる。



 この思いをどうして伝えたらよいか。

 そうだ、手紙を書こう。


 野菊のようなあなた、違う、違う、あなたの
 笑顔はひな菊のような・・・

 いやいやいや、物事はシンプルに。


 「僕はあなたが好きです
 ズッキーニと同じくらい好きです」



 そうだ、バラの花と一緒に渡そう。

 店員さんに、彼女へのプレゼントですか?と
 聞かれて、何だか勇敢な気持ちになる。

 高田さんに電話しよう、

 あくまでもさりげなく。

 近くまで来たからお茶しない?って。


 汗ばむ気持ちでダイヤルをまわす。
 



































Ai sone (c)Copyright 2002 all right reserved.
このサイト上のイラスト・写真・テキストの無断転載を禁じます。














































































SEO [PR] 母の日 カード比較 再就職支援 バレンタイン 冷え対策 誕生日プレゼント無料レンタルサーバー ライブチャット SEO